海神の足跡を訪ねて

  •  呼称:古江(ふるえ)のキンモクセイ
  •  樹種:モクセイ科キンモクセイ
  •  所在:延岡市北浦町古江・河野作義邸
  •  指定:巨樹100選・国天然記念物(昭5.5.2)
  •  幹周:200cm 樹高:8m
  •  樹齢(推定):300年
 北浦町の運輸については、「日向地誌」に「海運は便利が良いが陸運は良くない」と言わせたように、大量の物資のほとんどは船で運ばれていました。
 市振や宮野浦とともに港町として栄えた古江に花開かせるキンモクセイが天然記念物に指定された昭和5年当時、 開花期には沖を通る船まで芳香が届いたと記録されています。





  •  呼称:平原(ひらばる)のムクノキ
  •  樹種:ニレ科ムクノキ
  •  所在:延岡市平原町3丁目・大山邸
  •  指定:巨樹100選・市保存樹木(昭52.2.26)
  •  幹周:585cm 樹高:19m
  •  樹齢(推定):500年
 所有者の祖先は、山本・日吉・片伯部・上田の各氏とともに、延岡藩主有馬直純(1614年入部)に招かれて赤穂 (兵庫県赤穂市)から移り住んだといいます。当時藩では産業奨励に取り組んでいて、この5家族を招いて浜村に塩田を開きました。
 大山家では、毎年4月と9月この樹の下に一族が集い祭をするのが恒例となっています。





  •  呼称:立磐神社(たていわ-じんじゃ)のクスノキ
  •  樹種:クスノキ科クスノキ
  •  所在:日向市美々津町・立磐神社
  •  指定:市保存樹木
  •  幹周:507cm 樹高:28m
  •  樹齢(推定):200年
 美々津港は耳川が注ぐ河港で、古伝承によって神武天皇東征の折の御船出の地とされています。
 その河港に祀られる立磐神社のすぐそばで、1578年大友宗麟・島津義久両氏による「耳川合戦」が繰り広げられました。社殿は焼失しましたが1623年に再興、 寛永年間に旧観に復しています。境内の巨樹たちはその後根付いたものとみられます。





  •  呼称:下永谷(しもながたに)のタブノキ
  •  樹種:クスノキ科タブノキ
  •  所在:高鍋町南高鍋下永谷
  •  指定:町郷土の名木(平5.2)
  •  幹周:500cm 樹高:10m
  •  樹齢(推定):200年
 高鍋町が新富町と接する辺り、国道10号の東側に位置する下永谷の集落に、町が郷土の名木に指定したタブノキがあります。
 道路から一段高く、人気の少ない広々とした場所で根を踏まれることもありません。巨樹には最高の生息環境といえます。 そのためか生き生きとした樹姿を見せ、環境の大切さを教えてくれる巨樹です。





  •  呼称:湯之宮座論梅(ゆのみや-ざろんばい)
  •  樹種:バラ科ウメ
  •  所在:新富町大字新田・湯之宮公園
  •  指定:巨樹100選・国天然記念物(昭10.12.24)
  •  幹周:90p 樹高:4m
  •  樹齢(伝承):600年
 座論梅は元々一株で、500〜600年の間に枝が横臥し根付くことを繰り返し、大小合わせて80株を数えるようになったとされています。 その形状から「臥竜梅(がりょうばい)」とも言われますが、品種としての臥竜梅(花は淡紅色とされる)ではなさそうです。名の由来は、佐土原・高鍋両藩の藩士が、 この地で座して所有権を論じた、などの諸説があります。
 しかし、近年の虫害によってその数が激減してしまい、かつての名梅のイメージを失ってしまいました。写真は、元気な頃の姿ですが、往時の姿を取り戻せるよう 関係者が手入れを行っています。





  •  呼称:内海(うちうみ)のアコウ
  •  樹種:クワ科アコウ
  •  所在:宮崎市内海・野島神社
  •  指定:巨樹100選・国天然記念物(昭16.10.3)
  •  幹周:450cm 樹高:12m
  •  樹齢(推定):200年
 アコウは植物地理学や生態学的研究のうえから貴重な資料とされています。
 「内海のアコウ」は、他と比較すると枝を広く展開した樹形が特に見事で国の天然記念物に指定されました。眼前に巾着島(きんちゃくじま) を従える野島神社の境内は、社殿を覆い隠すほどのアコウが絶えず木陰を作り出します。秋祭の境内では昼神楽が舞われます。





  •  呼称:鵜戸(うど)のアコウ
  •  樹種:クワ科アコウ
  •  所在:日南市宮浦鵜戸・和田晧邸
  •  指定:市古木
  •  幹周:495cm 樹高:9m
  •  樹齢(推定):100年
 鵜戸神宮の主祭神は、神武天皇の父ウガヤフキアエズノミコトで、その父ヒコホホデミノミコト (山幸彦)が海神(わたつみ)の娘豊玉姫を妻とし、出産のとき産屋の屋根を鵜の羽で葺きますが、葺き終えないうちに生まれたので付けられた名です。 神宮の洞窟には、海に帰る姫が子に残した「お乳岩」があります。





  •  呼称:大島(おおしま)のアコウ
  •  樹種:クワ科アコウ
  •  所在:南郷町大島・中村正信邸
  •  指定:巨樹100選
  •  幹周:795cm 樹高:17m
  •  樹齢(推定):150年
 大島は、かつて飫肥藩が牧場を置いた地です。大島牧の歴史は古く、1596年には既に牧があって、 牛・馬が飼育されていました。島は馬の飼育に適していて良馬を産出しましたが、無人島であったため夜に盗み出すものが多く、藩政末期には駒出し数が減少しました。
  1838年には殖産のため平野村(日南市)からこの地に開拓民を移住させています。





  •  呼称:幸島(こうしま)のイヌマキ
  •  樹種:マキ科イヌマキ
  •  所在:串間市市木・幸島
  •  指定:巨樹100選
  •  幹周:512cm 樹高:10m
  •  樹齢(推定):400年
 幸島は野生猿の生息地として、国の天然記念物に指定されています。この地に残る伝説から、 島には大漁の女神「びざいてん様」が祀られ、島に住む猿はその使者として「わこさま」と呼び大事にされてきました。島の木はわこ様のものとして一切伐採されません。 大木が生い茂る自然のままの森には悠久の時が流れています。





  •  呼称:本城神社(ほんじょう-じんじゃ)のイヌマキ
  •  樹種:マキ科イヌマキ
  •  所在:串間市本城下平・本城神社
  •  指定:巨樹100選・市天然記念物(昭53.2.3)
  •  幹周:424cm 樹高:10m
  •  樹齢(推定):350年
 本城神社は、串間市中心部から都井岬に至る中間に位置しています。創建年代は明確ではありませんが、 1452年に野辺盛仁(のべ-もりひと)によって再興された記録が残されています。野辺氏は櫛間(串間市)を本拠地とした豪族で、武蔵国野辺郷の出身ともいわれます。 社殿そばに陣取るイヌマキは、その風格から創建当初からのものと考えられます。


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