*(たいもとのえのき)


  •  樹種:ニレ科エノキ
  •  所在:高千穂町上野(かみの)田井本
  •  幹周:515cm 樹高:6m
  •  樹齢(推定):80年
 この樹が巨樹といえるかかどうか、悩ましい判断に迫られていましたが、多くの巨樹仲間から支持を得て、 めでたく巨樹の一員に加わることができました。
 この樹は、兄弟サイト「みやざき巨樹の道」のうち「ひむか神話街道を訪ねて」の3番目に紹介した「龍泉寺のマツ」にほど近い集落の宅地にあり、 庭と一段低い道路との境をなす石垣の上に鎮座しています。

 この写真では、おそらく盆栽風の庭木に見えるでしょう。それでも幹周は表記のとおり5mを超えているのです。何で?とか、そんな馬鹿な!と言われそうですから、樹の正面に廻ってみましょう。
 何せ幹高が低い樹ですから、幹周は向かって左手の最もくびれた位置の高さで計測しています。 ところで、正面から見る幹の幅(?)を測ってみると250cmもあります。

 え?と思いませんか。幹の幅が250cmなんです。表と裏を合わせると500cm、幹周が515cm、つまり最初の写真で見たように、この樹には厚みがないということです。
 もう少し近寄ってみましょう。



 写真の右手が最も厚みがあります。厚みがあるといっても約50cm、薄い部分、特に左手では20cmにも満たない部分があります。

 この樹の生育環境は、踏み締められた庭土(今はコンクリート)と石垣とに挟まれた細長い花壇です。成長の容易な方に向かって肥大してきたことが分かります。 当地に訪れた人は、まず正面から、つまりこのページとは逆の順序で樹を眺めることになり、そしてまるで手のひらのような樹形に驚くことになるのです。

 この樹には、30年も前に一度出会っていますが、そのときは随分と小さかったように記憶しています。家人に詳細を聞いていないので分かりませんが、 実際はもっと若いのかも知れません。
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