ふるさとの紀(熊本県一の宮町)
ふるさとの紀・季・樹(熊本県一の宮町)

 作者の故郷熊本県一の宮町に帰ると、新しい建造物などが増える一方で寂れていく風景も見あたります。そんな中に、子供のころ見慣れた光景を見つけたときはほっとします。 2004年、久々に思い出をたどりながら巡った故郷の風景です。

 まず紹介するのは、「手野の杉」のその後です。
 「手野の杉」は、阿蘇神社の末社である手野神社の境内にあった国指定天然記念物の大杉です。平成3年の台風によって、無惨にも幹の途中から折られてしまいました。 地元では、しばらくは立ったままのむくろを発泡樹脂で包んで腐朽から護っていましたが、今回見てみると幹と根系に分け、それぞれ四阿風の小屋を設けて保存してありました。 かつて御神木として崇められた樹とは言え、地元の皆さんの暖かい取組に感激、頭の下がる想いです。


 その境内にあったホオノキ(朴の木)の巨木です。
 阿蘇山への東登山口にある仙酔峡は、5月初旬にミヤマキリシマが満開を迎え、多くの花見客で賑わいます。子供のころは歩いて上りましたが、 今は車道が整備されています。
 この日、5月2日はまだ二分咲きといったところでしょうか。やはり1週間後ぐらいが見頃とのことです。写真はその一部しか撮していませんが、 全体では約5万株といわれています。3年ほど前までは、満開の時期には車が列をなして、駐車場まで数時間を要したそうで、現在はシャトルバスが運行されています。

 実家からほど近い坂梨(さかなし)の浄土寺にあるケヤキです。最近まで知らなかった樹ですが、帰郷していた甥っ子から教えてもらいました。
 実家から西に少し行くと「護王さんの杉」と呼ばれる巨樹があります。かつて、九重山や阿蘇山は日本古来の山岳信仰である修験道の地として知られました。 九重と阿蘇を行き来する修験者たちは、この杉の横の小径を通ったのだそうです。

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